ご飯を炊いてみましょう


キャンプ先でご飯を炊くというと初めての方にはちょっと大変なことのように聞こえるかもしれませんが、ちょっとしたコツさえつかめば実はとても簡単なんですよ!
「わざわざご飯を炊かなくてもコンビニで売っているレトルトでもいいじゃん」という方もそれはそれでいいと思います。あれだと失敗しないし(笑)
けど、せっかくのキャンプですし、クッカーとストーブを持っているならちょっとがんばってチャレンジしてみましょうよ!
ここでは、我流ではありますがキャンプツーリングを想定した炊飯の仕方をご紹介します。

失敗しない炊飯のポイント。

  1. 炊く前に米が白くなるまで水につけておく
  2. 水加減は気持ち多めに
  3. 火を消すタイミングを見極める
  4. 蒸らしを必ず行う

今回炊飯のために用いた道具一式

スノーピークの地とクッカー(SCS-020Tの小さい方)、ユニフレームのバーナーパットS、米1合。
それと革手袋、箸もあったほうがいいです。

火力調整が容易なガスストーブを使った炊飯は初心者向けですがどんなストーブを使っても基本は同じだと思います。

まず、米をとぎます。
とぐといっても二本指でかき混ぜる程度です。
とぎ水がなるべく透明になるまでとぐのが理想ですが、野宿なんかの場合は水の供給の問題もあるので状況に合わせ適度に行います。

とぎ終わったら米が水を吸って白濁するまで(約15分)水につけておきましょう。
つける時間が全くないと芯が残ったりしてなかなか美味しく炊けません。。。

水加減は米から水面まで人差し指の第一関節を目安にしています。

今回使用したスノーピークのクッカーSCS-020Tは写真のように(小さい方の鍋で1合・大きい方の鍋なら2合炊く場合)取っ手の溶接跡の下の方にあわせるとちょうどいい水加減なんですよ~。

水に十分つけたら蓋と重石を乗せ(重石を乗せないと圧力で蓋が飛ぶことがあります)吹きこぼれるまで一気に全開で炊きます。
始めチョロチョロ・・・ではないです

吹きこぼれたら火をとろ火にして蓋を開け底の方から中身をかき混ぜます。
えっ、蓋開けちゃうの?と言われそうですが、ここで一度かき混ぜておくと焦げ付きにくくなります。
赤子泣いても蓋とるな・・・でもないです

再度蓋と重石をして、引き続きとろ火で炊きます。

このときストーブとクッカーの間に目の細かい金網を使うと、焦げ付き防止になります。
チタン製のクッカーを使った場合はその薄さと熱の伝導率の悪さ故に一部だけが高温になり焦げ付きやすいのでなるべく金網(私はユニフレームのバーナーパットSを使用しています)の使用をおすすめします。

また、火力調節が難しいガソリンストーブ(MSRウイスパーライトやSIGGファイヤージェット等)の場合はこの金網の枚数を増やすと疑似とろ火が出来ます。

輻射熱の関係で金網の使用をためらわれる方もいるかもしれませんが、大きすぎなければ問題はないと思います。
そんなの気にしてたら本来の目的のクッカーすら乗せられませんから・・・
一応お約束ですが、使用の際は自己責任でお願いいたします。

とろ火で10~15分ほど(使用するストーブの火力による)炊くと吹きこぼれがなくなり美味しいご飯の炊けるにおいがしてきますね(^ー^)
ここからは嗅覚がものを言います。
ご飯の炊けるにおいの中に少し焦げ臭さが混じってきた時点で火からおろします。
この火から下ろすタイミングというのが炊飯の作業の中で一番の難関ですが、実は結構テキトーというか勘だったりします(^_^;)
よっぽど酷い焦げ臭さがなければ大丈夫ですよ。

火から下ろしたらひっくり返して鍋底をポンポンたたくとポトッとご飯が落ちる音がします。
このひっくり返す作業は別にやってもやらなくてもちゃんと蒸らすことはできますが、クッカーの底にご飯がへばりつくのを防ぐ意味があるらしいです。

そして10~15分ほど蒸らせば美味しいご飯が炊けているはずです。

実際のキャンプ場での作業を想定すると米を水につけておく時間に他の食材の下ごしらえをし、蒸らしの段階になったら空いたストーブを利用して食材に火を通せば時間の短縮になります。
手際よくこれができる人は玄人ぽくて格好いいですね。
せっかくのキャンプなんですからみなさんも炊飯を楽しんでみてください(^_^)




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