灯り


キャンプツーリングの楽しみの一つに「夜の時間の過ごし方」というのがあると思います。
酒を飲んで同じキャンパー同士で話をしたり、旨いつまみを作ったり、あるいは一人物思いにふけったりという具合です。
人それぞれ必要とする灯り(明るさ)は違うと思いますが、いずれにしても夜間に灯りがないと何かと不便です。
ここでは色々な「灯り達」を御紹介します。


真鍮カーバイトランプについてはこちらに掲載してあります。


プリンストンテック
イオス

このイオスを購入するまではジプカをメインに使っていたのですが、足下の悪い暗闇を歩くにはちょっと暗く、もう少し明るいヘッドランプを探していました。
候補は1WLEDを採用しているヘッドランプで、当初ティカxpを購入する予定でしたが、とあるサイトのバーゲンで「間違いじゃないの?」という破格の値段で売られていたので、即購入となりました。
LEDについてはラクシオンの1WLEDを搭載しており、文句なしの明るさで、照射距離もかなり長いです。

明るさの切り替えは1プッシュで強、3秒以内にもう1プッシュするごとに中、弱、点滅、消灯といった具合に切り替わり、1つのモードで5秒以上経ってから、もう1プッシュすると次のモードへ移行するのではなく、消灯します。
この切り替え方法はなかなか考えられており、とても使いやすいです。

電源には単四を3本使います。
裏側のネジをコイン等で回して開けるだけです。


ブラックダイヤモンド
オービット(BLACK DIAMOND ORBIT)

ここのところすっかりメインの灯りにカーバイトランプ+LEDのヘッドランプが定着しておりました。
ただ、風雨がきつくてテントからあまり出られないような場合、炎が直接露出していて煤がでるカーバイトランプをテント内で使うのはちょっと気が引けます。
キャンプツーリングの夜は晴れて穏やかな日ばかりとは限らないんですよね。
そこで、テント内で使える安全な電気式ランタンを探すことにしました。
バッテリーのもちを考えると当然省電力のLED。
更に明るさは1W以上を条件としました。
その条件だけでも、いろいろな商品が出回っております。
気になっていたのはブラックダイヤモンドのアポロ。
3WのLED搭載で折りたたみ式の3本足も使い勝手がとてもよさそうでした。
しかし、現物を見ると小さなテント内では明るすぎるほどで私的にはちょっと大きいなぁという感じ。
ファミリーキャンプのテント内ランタンやキャンプツーリングでも、メインランタンとして使う分にはいいと思いますが、我々が使う小さなテント内専用の予備的なランタンとしてはもう少し小さい物がほしいところ・・・
しばらく悩んでいたところで、やってくれましたブラックダイヤモンド!
アポロの弟分であるオービットが発売されたのです。

収納サイズは高さ約10cmで手のひらにすっぽり収まるサイズ。
重さも電池を含めてもわずか127g程です。
使用時は本体をスライドさせるだけで、高さは約14cmになります。
実際の使用時はもう少し高さがあると便利かもしれませんが、その構造上やむを得ないと思います。

それより、今までに見たことないようなアイデアのダブルフックが素晴らしいです。
これはかなり便利で、ちょっとしたループ等に簡単に吊り下げる事ができ、余計なカラビナが不要になります。
このアイデアのおかげで、このアイテムを選択する価値が上がったといっても過言ではないと思います。

電池は単4を4本使用します。
このカートリッジに電池を入れ、本体に差し込んで底蓋を適当に閉めこむだけでオッケーです。
アルカリ電池やエネループで対応していますが、専用の充電式バッテリーも近々発売(2009年春頃)されるそうなのでそちらも併用する予定です。

明るさも小型テント内であれば必要十分で不満はありません。
その明るさの強弱も電源ボタンの長押しにより無段階で調節できます。
最大照度での使用可能時間は10時間程度らしいですが、サブのテント内ランタンとしては十分だと思います。
もちろん照度を落とせば、もっと長い時間使用することも可能です。

これでテントから出られないような悪天候時の夜間でも、テント内でのんびり飲み続けることができます(笑)


ペツル
ジプカ

とにかくコンパクトなLEDヘッドランプが欲しくて購入したのがこのジプカです。
最近はジムニーのグローブボックスに常備しておいて、夜間のテント設営等にとても威力を発揮しています。
もちろんキャンプツーリングでも使えるアイテムです。

このジプカの最大の特徴はヘッドベルトの代わりに、巻取り式リールに仕組まれたコードを利用していて、いろいろなものに巻きつけて使えるところです。
この素晴らしいアイデアのおかげで収納時は非常にコンパクトになるんですね。

このように腕に巻き付けて使用することもできちゃいます。
近くの枝やバイクにも付けて使えるので工夫次第でもっともっと便利な道具になりそう。
ただし、スイッチの操作感がいまいちです。
誤作動は無いのですが、もう少しなんとかならないかなぁ。
と思っていたら後継機のジプカプラスは、4LEDでスイッチがプッシュ式になりましたね。

あまりのコンパクトさと軽さのためになくしてしまいそうだったため、併せて専用のポーチも購入しました。
革製のしっかりとした作りのポーチでベルトに取り付けることができます。
ジプカ本体の取り出しはベルクロ一つですが、ちょっときつめのポーチのため簡単に落ちるようなこともありません。


キャンドルランタン
TOPALPINE EOUIPMENT FOLDING LANTERN

これは1970年代前半頃に製造されたキャンドルランタンです。
最近はほとんどお目にかかることがないデザインですがなかなかキュートです。
ちなみに透明な窓の部分は雲母でできています。
強く押すと壊れそうなので取り扱いに少しだけ気を遣います。

折りたたみ式で薄くなるので円柱状のキャンドルランタンより若干ですがパッキングしやすいです。
展開して組み立てるのも簡単でほんの数秒でできます。

キャンドルは下から差し込んで挟みながら固定させます。
使用するキャンドルは直径が15mm〜20mmぐらいのものになります。
それ以上太いと入りません。

なんともいえない暖かい光がキャンドルランタンの魅力でしょうか。
ソロの時はヘッドランプの他にこういった暖かい光があると非常に和みます。
酸素の消費量も少ないのでテントの中でも比較的安心して使用することができます。
キャンドルランタン全般にいえることかもしれませんが狭いテントの中で使っていると、たまーにひっくり返して溶けたロウをこぼしちゃうことがあるので注意しなきゃなりません。
近くなら本を読むことぐらいは可能ですが、あくまで趣のある補助灯として使うのがベストかと思います。


スノーピーク
ギガパワーランタン ”天”オート

ガスランタンの中でも最も小さい部類に入り、手にすっぽり収まってしまいます。
ギガパワーストーブチタン"地"オートとガスの共用も考えて購入しました。
グローブはステンレスのメッシュに換えてあり衝撃には強いのですが、マントルは走行中に結構割れますので予備をお忘れなく。

オートイグナイタはマントルを装着するときちょっと邪魔な気がします。
でもマントルと離れてしまうと点火できないので、しょうがないっすね。

重量135gにして出力は80W相当と必要十分です。
3〜4人程度の宴会であればこれ一つでまかなえるんじゃないでしょうか。

この小さなランタンでも現在はほとんど使用していません。
マントル不要のカーバイトランプがメインランタンの座を奪ってしまったのでした。。。



ジェントス
LEDヘッドランプ

以前はナショナル製の単3電池が使える物を使用していましたがバッテリーの寿命が短く、点灯しっぱなしだと一晩もちませんでした。
そこで思い切ってLEDのヘッドランプなるものを購入したのですが、こいつは買って大正解!!
アルカリ単4電池3本で何と約50時間使えます。
これはLED3個点灯時での値なので1個点灯時なら100時間ぐらいはもつんじゃないでしょうか?
一週間程度のツーリングでも電池交換なしでいけます。
しかもLEDは10万時間以上の寿命をもち球切れの心配は全くないといってもいいでしょう。
気になる明るさですが高輝度の白色LEDでかなり明るいです。
さらに照射角度の調整が可能、防滴、バイピン球まで付いています。




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