8Rリペア


以前からボロボロのヴィンテージ8Rを所有していたのですが、今回はその8Rをリペアしてみました。

結構パーツの欠品があったのですが、8Rはそう簡単に使用不能になるようなストーブではないので、部品さえそろえばよみがえると思います。
欠品していたパーツは、タンクキャップ、バーナーヘッドセット、火力調整用レバーとその鎖です。
ビンテージ8Rは本来樹脂製のノブが付いた火力調整レバーなのですが、パーツとしてなかなか出てこない(出てきてもかなり高いです)ため、現行品で代用することにしました。
ただ、レバーを差し込むケースの穴を少し大きくする必要があります。
その他のパーツは、もう一台ある実働品から移植することにしました。
実働品の方には新品のパーツを装着してあげます。

ケースの錆がだいぶ進行していますが、穴があくほどではなかったので、なんとかなるでしょう。
それにしても汚いですな・・・

とりあえずケースの錆を落とし、腐食している余分な塗料を剥離剤で剥離してみました。
そして、耐水ペーパーで磨き上げ、今回は耐熱ブラックで塗装。
塗装は石油ストーブの前で乾燥させながら5回程度行います。
艶消しなので、かなり渋い感じになりました。

その他の部品はお約束のピカールでゴシゴシ・・・
見違えるようにきれいになりました。
真鍮部品は磨けばきれいになるので、とても楽しい作業です。

とここで、とりあえず試運転。
腐った緑色のガソリンを抜き、タンク内を洗浄した後、白ガスとアルコールを混合した物で燃焼させてみました。
最初スピンドルのところからも火があがり、一瞬グラファイトパッキンの交換も頭をよぎりましたが、スタッフィングボックスを締め直したら解決しました(ホッ。
ただ、近いうちに交換した方がいいかもしれません。
8Rは作りがよく、しかも単純なので、ちょっとした手間をかけてあげれば、ご覧のようにすぐに息を吹き返します。
燃焼もなかなか好調でいい音してます。

今回ケースの内側にはrenさん直伝のステンレスシート(0.1mm)を貼り付けました。
これで錆で悩むことは当分ないでしょう。

現行火力調整レバーを差し込むため、金ヤスリで穴を拡大。

遮熱板(ヴィンテージモデルの遮熱板は材質がとてもいいです)を装着して完成!
いやぁ〜めちゃめちゃ渋いっ!
なんだかんだで部品代がかかってしまいましたが、これでまた使えるストーブが一台増えました。

最初の状態からは想像もつかないほどまともなストーブになりました。
ガレージの中は腐ったガソリンのにおいや、耐熱スプレーのにおいでヘロヘロですが・・・
こういう作業ってとても楽しいので黙々とやるのですが、仕事もそのぐらい頑張ればねぇ(笑)


リペアにより復活した8Rですが、さらに安心して使用できる完全な道具とするため、グラファイトパッキンの交換も行いました。

スタッフィングボックスをはずし、スピンドルを抜き取ります。
この辺の部品は結構堅くて、火力調整レバーではずそうとすると、レバーが曲がってしまいますので、ちゃんとした工具を使って作業しました。
また、スタッフィングボックスをはずした段階で軽くCRCを吹いてしばらく置くと、後々の作業がしやすいような気がします。
スピンドルはかなり汚れていました。
当然といえば当然ですが、パッキンはボロボロ・・・

ついでにニードルやニップル等もキャブクリーナーできれいにしておきます。
今回はついでにメタルリング(右下の金色の輪っか)も交換しました。

メタルリングのくぼんでいる方にグラファイトパッキンを装着します。
これをバーナーアッセンブリーにねじ込み、最後にスタッフィングボックスで締め込みます。
グラファイトパッキンがグニャっと潰れる感触がありますが、そのまま閉め込みます。

最後にニードルを組み込みます。
このニードルの組み込みには少々コツがあります。
最初はスピンドルを右一杯に回し、ニードルを(ギアの方向を確認して)上から入れます。
そしてゆっくりとスピンドルを左に回していくとカタッという音とともに下に落ちます。
これがギアが一段かみ合った状態で、再度スピンドルを右一杯に戻します。
スター商事のページにある解説を読むと、この作業を3〜4回行うように書いてあります。
その後ニップルを取り付けクリーニングニードルが正常に動くか確認し、燃焼テストを行えば作業完了です。




どりくらへ道具についてへストーブへ